実は、子供が自ら勉強をするようになるかどうかは小学生の間に決まってしまうと言っても過言ではありません。
「ゴールデンエイジ」とは,未熟だった子供の脳の発達が一気に完成に近づき,あらゆるものごとを即座に覚えることができる時期のことで、9歳(小学校3年生)から12歳(中学校1年生)くらいに訪れます。
この時期の子供は自我が芽生え、競争心が旺盛になっていきますが、その「競争する」という刺激がさらに脳の発達を加速させているので、色々なことを学ばせたり、友達と競争させたりすることは理にかなっているのです。
しかし、ゴールデンエイジを迎える前の子供は将来の夢が決まっている方がまれで、勉強をその手段と捉えることはできませんし、学校でもそのような教え方をしません。
ですからいくら脳の準備がOKで、「ゴールデンエイジになったので勉強しましょう」と言われても、勉強への興味がなければ進んで勉強することはありませんし、何も身につきません。
また、ゴールデンエイジの途中や後に子供が自分で学力の必要な夢を見つけた場合、先に勉強を始めた子供が積み上げてきた学力との差を埋めことも容易ではないのです。
つまり、ゴールデンエイジを最大限に活かし、子供の将来の選択肢を学力の面で増やすためには、その前段階である「プレゴールデンエイジ」における保護者や先生からの働きかけが重要になってくるのです。
プレゴールデンエイジである小学校3年生までに勉強に「興味」を持ち、勉強の仕方を体得した子供は、それ以降も「興味」を土台に勉強を続けますので「宿題を終わらせなければならない」「テストで良い点を取らなければいけない」というような強迫観念を土台にするのとは、勉強に向かう姿勢が根本的に違います。
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